発達障害の子どもたち...発達障害にまつわる誤解と偏見を解く！

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)

１、発達障害とは？
発達障害とは「子供の発達の途上においてなんらかの理由により、発達の特定の領域に、社会的な適応上の問題を引き起こす可能性がある凸凹を生じたもの」である。大きく知的障害を伴う高機能タイプと伴わない非高機能タイプに分けられる。

２、発症とその領域
発達障害の大多数は、生物学的な素因を強く持っている事は明らかであるが、引き金となる環境状況によって増える事は充分に起こりうる。その引き金となる環境状況は直線的な原因ではなく、リスク（要因）の積み重ねという形の方が実際に合致する。発症する特定の領域としては、知的活動、学習、言語、人間関係、コミュニケーション、運動、行動など非常に広い範囲に及ぶ。

３、治療教育など
1)発達障害が発見されたならば速やかに治療教育を行うべきである。最悪の対応は「放置」。
2)治療教育は個人の特性に合わせ綿密に行なわなければならない。従って、専門的な対応が必要であり通常学校の特別支援クラスでは荷が重く、特別支援学校での教育の方がはるかに本人にとって効果は高い。
3)多くの人の理解と社会的なサポートシステムが必要であり、同時に必要に応じて薬（ex.リタリン）も限定的に使用する。

この本では、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アスペルガー、学習障害(LD)、自閉症などの発達障害がよくわかります。

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