ガンで男は女の２倍死ぬ

１．性差医学の提唱
「男性と女性」の性差には、生物学的な意味での性差（セックス）と社会的・文化的な意味での性差（ジェンダー）があります。
この両者を区別する事は、病気における性差の解明に必要です。

２．性ホルモンの役割
生まれつきの生物学的な性差は性ホルモンによってもたらされます。
男性ホルモンは男性的な体を作るうえで主役になっていますが、健康維持にはそれ程、役に立っていません。
一方、女性ホルモン、特にエストロゲンは健康維持において色々と重要な役割を果たしています。

３．社会的・文化的性差と３大死因
日本人の３大死因、ガン、心臓病、脳卒中の死亡率はいずれも男性が女性の２倍です。
この差は、男性は社会的・文化的役割（性差）によって縛られ悪しき生活習慣（ex.長時間労働、ストレス、遅い夕食、運動不足）によってもたらされています。

性差医学の観点から男女そろって健康で長生きするにはどうすればいいかを提案する書

がんで男は女の2倍死ぬ 性差医学への招待 (朝日新書)

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